とある女の恋日記〜初恋〜

 

 

高校生の時、人生で初めてとてつもなく、大好きな人ができた。

 

中学生の時は「好き」という感情はあったけれど、

「○○くんと付き合った」だの「〜〜でキスして」とか「、、、でセックスしたんだけどさ」とか、なんだか先を行っている友達の話を聞いては、

ああ私もいつかはするのかなあとぼんやり思っているくらい(笑)

 

そして高校生になって3日後、廊下ですれ違った他のクラスの男子に一目惚れ。

 

 

どうやら彼も「あの子がタイプ」と言ってくれていたらしく、共通の友達を通してメアドを交換。

あえて彼のクラスの廊下を往復してみたり、あえて彼のクラスメイトに教科書を借りたり、

お互いに視線は合うけど、言葉は交わさない、恥ずかしいから。

 

この頃っておそらく一番楽しい時期。

 

めでたく付き合ってからは、幸せな毎日。

彼の部活が終わるのを待って、一緒に帰り、手を繋いでキスをして、

部活が早く終わる日は親のいない家でセックスをした。

 

 

 

3年後

大学生になって、2時間の距離に。

それでもやっぱり大好きで、彼も会いに来てくれて、

 

でもなんだか、物足りなくなってしまった。

 

好きだけど、文句もないけど、このまま続けて、

何年か後には結婚?

 

ん、、、イメージがわかない。

 

 

お互いに上京してきた私たち、

就職は地元に帰る?

あれ、そもそも就職のことちゃんと考えてる?

進む方向が何だか違う?

 

 

 

「今でも好きだけど」

 

 

 

お互いに気持ちは同じで、話し合いの結果、別れた。

夜中永遠に大号泣。

 

「好きなんだけど別れる人の気持ちがわからない」

「別れて泣くくらいなら別れなければいいのに」

と言われそうだけれど

 

私は自分の人生の中で彼を

「一生寄り添う人」とか「旦那」ではなくて

「一緒にはなれなかったけど、一生特別な人」として思い出に閉じ込めておきたかったんだろうな

 

 

 

 

 

 

そんな彼は今、誰かの旦那となり、父となり、

 

 

彼の淡い青春の思い出のどこかに私はいるのだろうか